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現実を見なきゃ
2008-07-21-Mon  CATEGORY: 未分類
7月11日の記事「デフレ→スタグフレーション→デフレ?」を批判する人がいる。
採り上げてみよう。
この人物に私はデスバカ君というあだ名をつけている。
私にタクシーというあだ名をつけたからお返しだ。

■需要と供給

彼はこういう

>>供給>需要の図式は「いざなぎ越えの回復過程」でも結局変わらず、ディマンドプルインフレになる事はなかった。(私)

>う~~~ん、またしても勝手な認識。「供給<需要」だから物価上昇する。原材料が不足すると生産ができなくて供給ができなくなる、そして「相対的に」需要が大きくなる。この「相対的に」の意味すら全然わかってないのだろうね。(デスバカ君)


彼は《「供給<需要」だから物価上昇する》従って《物価上昇しているから「供給<需要」なのだ》と言いたいわけだ。極めて分かりやすい。言葉を替えれば単純。
私は《「供給>需要」でも物価上昇する場合がある。それが今起こっている》という立場。

例えば田中宇氏の「石油高騰の謎(2)2008年7月19日」はこう言っている。


 原油価格高騰の原因は、需給の逼迫ではない。今年1-3月、世界の原油生産量は2・5%増えたが、需要量は2%しか伸びていない。ブッシュ大統領は6月、サウジアラビアを訪問した際、サウジに原油生産増を要請した。サウジ政府はブッシュに「わが国が増産しても、買い手はいませんよ。高騰の原因は需給逼迫ではありません」と言ったものの、ブッシュのたっての望みということで、一度の増産量として過去最大の日産20万バレルの増産をおこなった。
http://www.alternet.org/module/printversion/91226
http://www.ft.com/cms/s/0/bfc52ff4-3bcd-11dd-9cb2-0000779fd2ac.html

 しかし、増産でサウジが出せたのは高品質ではない原油だったため、中国や日本などアジア方面の精油所の中には、購入を断るところが相次いだ。消費者であるアジア諸国が質の良い原油しか買いたがらないことは、原油の需給が逼迫していないことを象徴している。「中国やインドの需要増が値上がりの原因」「OPECの増産拒否が原因」という見方は間違っている。
http://in.reuters.com/article/businessNews/idINIndia-34084120080616

 現物市場で需給の逼迫が起きていないのに、原油価格が高騰している理由としては、先物市場(ニューヨークとロンドンにあるWTI石油先物市場)において買いが殺到していることが考えられる。WTI先物市場には、現物受け渡しなしの金融投機が許されるようになった2006年以来、900億ドルの資金が流入しており、1億ドル流入するごとに1・6%の相場上昇要因になると指摘されている。
http://online.wsj.com/article/SB121251666620041937.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Oil_price_increases_of_2004-2006

 昨夏以来のアメリカの金融危機は、原油価格の高騰が元凶である。2002年からの原油高騰の結果、米経済ではインフレが激化し、米連銀は05年から金利を上げざるを得なくなり、変動金利型のサブプライム住宅ローンの破綻が相次ぎ、昨夏の金融危機となった。金融危機後、連銀は利下げに転じたが、これはインフレを悪化させ、原油価格の高騰が加速し、高騰は穀物や貴金属にも飛び火した。



つまり世界的に見ても石油の需給逼迫は生じていないということだ。これが現実。

日本ではガソリン価格の高騰でガソリンの需要が減衰している。最初からガソリンを求める長い行列などどこにもない。逆にガソリンが余り始めている。テレビでは交通量が減少していると報道されている。そこで、わが石油業界は、余った精製設備を利用してガソリンをアメリカに輸出しようとしている。当然ガソリンの元となる原油が、国内需要が必要とする量を超えて輸入されるという前提だ。ということは原油に関しても供給>需要ということになる。にもかかわらずガソリン価格は原油価格の上昇に従って上昇している。(参考)
その理由は、前の引用の後半の部分で説明されている。

デスバカ君のいう《原材料が不足すると生産ができなくて供給ができなくなる、そして「相対的に」需要が大きくなる。》という論理は、現実を無視する空論というほかはない。前提条件となる原材料の不足はない。従って、当然に、「生産が出来なくて供給が出来なくなる」という現実も存在しないからだ。

経済を語るなら現実を見てそうするべきなのに、デスバカ君は「物価上昇=供給>需要」という教条をひたすら信奉し、それと違った解釈をするものを背教者のごとく排斥しようとする。天と地がさかさまである。

もっとあからさまに言おう。
WTIが主導している原油価格が140ドルだ150ドルだという現状をどう思うかと10人の人に訊いたとしよう。10人が10人とも「あれはバブルだ」と答えるだろう。原油の価格は需給関係を正しく反映していないのは常識だ。ところが、デスバカ君一人が胸を張って答える。《「供給<需要」だから物価上昇する。原油も「供給<需要」だから価格上昇する。「正当な価格だ」》と。
彼は世界一のばか者だ!
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