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邦銀の対外純債権額=1.6兆ドル
2011-06-04-Sat  CATEGORY: 未分類
≪東日本大震災の復興財源として、まず国債について考えてみよう。一般論として、国債増発には様々な問題があるが、復興は国債を増発してでもやり遂げねばならない。内閣府は直接被害額を16~25兆円と推計したが、阪神大震災の直接被害額約10兆円に対して復興費用は約16兆円、うち国負担分は約6兆円だったから、単純計算では、今回は復興費用40兆円、国の追加予算規模は15~20兆円という数字になる。そこで、国債消化難や金利上昇、財政規律の議論が出てくる。
だが、心配は要らない。日本には十分な懐がある。今、政府の借金残高が千兆円に近づいている中で、家計保有の金融資産千四百兆円から家計の負債を引いた千兆円強のネット資産を政府債務残高のキャパシティーと捉え、国債発行はもう限界だという議論がよくなされるが、それは正しくない。
日銀の統計をみてみよう。日本経済には、家計だけでなく、非金融法人と政府部門併せれば、約二千七百兆円もの金融資産残高がある。そのグロスの資産運用の中身を1%だけ震災復興に移すだけで27兆円も出てくる。それは、各主体の負債額とは無関係にできることだ。かつ、日本の対外純資産は約二七〇兆円と世界ダントツ一位である。それは国内で有効なマネー循環の構築に失敗している証左なのである。≫
http://melma.com/backnumber_133212_5189242/

 これまで批判した渡辺拓大学長、丹羽春喜両氏の『日本国債クラウディング・アウト近し』論への批判を発見した。松田氏は、引用文の全文を読んでいただければわかるとおり政府貨幣発行論に賛成の立場である。そのことを最初に断っておく。

一国の債券で最も安心な債券(最優良債券)はその国の国債である。銀行にしてからが増える預金の貸出先が不況でますます細り、資金が国債購入に向かっている。それが国債の金利を押し下げる要因になっている。ところが国債購入だけでは運用先が足りない。そこで海外に運用先を探しているのが現状である。例えば産経新聞の田村氏が指摘する事実を見てほしい。

≪問題は、日米関係に左右されない民間保有の対外債権である。スイス・バーゼルに本部のある主要中央銀行をメンバーとする国際決済銀行(BIS)統計によると、BIS加盟国全体の銀行純債権合計は10年9月末で1兆9000億ドルだが、日本は実にその85%、1兆6300億ドルを占めている。英国は3150億ドルの純債務、米国は純債権136億ドルに過ぎない。つまり、日本の銀行は日本国内の余剰資金を欧米金融機関に流し、欧米投資ファンドなど運用して利益を稼ぐという構造になっている。この場合、通常の国際金融業務での日本の影はいかにも薄いが、皮肉なことに東日本大震災を受けて国際金融市場のスポンサーとしての日本の存在の大きさが浮き彫りになった。≫
http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/2270016/
松田氏は270兆円の対外純資産を「それは国内で有効なマネー循環の構築に失敗している証左なのである。」と評しているが、正にその通りなのである。20兆や30兆の復興財源をどうするかと国内で喧々諤々 ( けんけんがくがく )の議論をする一方では、余剰資金の運用先を必死で探す国内銀行。そしてクラウディング・アウト論の大流行。この国の知識人、どこかおかしくないか?と言いたくなる。
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