主に経済に関する積極財政派の覚書。
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誰が金を出すか
2008-10-14-Tue  CATEGORY: 未分類
この一月ほど情報を仕入れるのが精一杯でとても発信する余裕はなかった。

ポールソンは金融機関への資本注入を決意したようだが、今の所、細部ははっきりしていない。だがいずれ実行せざるを得ない。

その後の問題として浮上してくるのが「財源問題」。いずこも同じだ。大量発行される米国債を一体誰が購入するか?日本か、中国か?産経新聞編集委員田村秀男氏は、日銀が円を増刷し、その円をドルに替えて米国債を買えと言う。

どうすればよいか。日銀が円札を刷り、その円で米国債を大量に買い上げるのだ。米金融不安の緩和に向け、日本は金融の量的緩和政策と介入で協調する。米国は不良資産買い上げに必要な国債を発行しても市場が消化できない恐れがあるが、円高の日本は「最後の貸し手」の役割を引き受けることができる。

日銀がお札を刷り増すと、おカネはまるでダムの水のようにいっぱいになり、金融機関を通じて企業や消費者に貸し出される。そのカネは投資、消費を活発化させる燃料である。特に、金融機関の貸し渋り対策になる。また、日本の経験ではお札の供給が増えれば株価は上昇し、円相場は下がりやすい。


【円・ドル・人民元 通貨で読む世界】「悪い円高」阻止は日銀の責任 産経新聞10月11日朝刊
http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/750060/

これは「いつか来た道」だ。30数兆円を使った小泉政権下のドル買い介入と量的緩和政策。これを再現せよと田村氏は主張する。だがこれらの政策は失敗した政策なのだ。両政策にもかかわらず日本経済はデフレの底に沈んだままで政府はデフレ脱却を宣言できないでいる。「戦後最長の景気回復局面」も外需の衰退と共に終ってしまった。その程度の政策である。

田村氏の提言は「時代遅れ」のそれと言わなければならない。円安(ドル高)政策が「回復らしさ」を演じられたのも外需が旺盛なればこそである。量的緩和政策は、国内経済においては、田村氏が強調する御伽噺的な効果を発揮しなかった。内需が、つまり国内の有効需要が決定的に不足していたからだ。有効需要がないところにいくら金を流し込んでも消費に火は付かない。「燃料」にたとえられるべきは有効需要であってカネではない。カネは着火材に過ぎない。

結局、日本経済を素通りしたカネはカジノ資本主義に明け暮れた欧米のバブルに火をつける役目を果たす事になった。そのカジノ経済も爆発して欧米の燃料源も枯渇しつつある。そこにカネを流して今さらどうしようと言うのか。

国内の有効需要を作り出すのは誰か。政府しかないではないか!自然には生まれない。構造改革も規制緩和もそれを生み出しはしなかった。有効需要の不足という視点を欠いているから、田村氏の提言は現実性を欠くものとなり、自分たちの失敗のツケを日本に押し付けようとするアメリカのお先棒を担ぐ形になってしまって、多くの反撥を招いている。田村氏は翌日の記事「日本円の好機ーー円建て米国債を発行させよ 」で更に検討を進めている。
http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/751566/

アメリカは既に200兆円近い金を今回の危機に使っている。勿論これでは終らない。不良債権は時間の経過とともに膨らみ、経済の悪化とともに膨らみ続ける。資本注入は70兆円では済まないだろう。
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コメント

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コメントななし | URL | 2008-10-14-Tue 17:28 [EDIT]
産経新聞だけならまだしもおそらく日経を始めとする日本のマスゴミはそう言う論調だろうと思いますね。
米国は中国と連携して日本潰しをやってるんだから中国にたかればいいのにね。
中国の外貨準備金は日本の約2倍ですしね。
たかるんなら中国にたかるのが筋ってもんですよね。
中国の場合だと日本のように従順で無いからおそらく不安なんでしょう。
きちんと返済しないとうるさいですしね。
これに関連してブルームバーグが日本に脅しを掛けてましたね。
協調利下げに応じなかった日本を叩いて、これからはアジアにおいて中国がリーダーになるだろう、日本は辺境の一地方として落ちぶれて行くだろうと
言う記事を書いていましたね。
おそらくは日本に米国債を買わせる為の脅しでしょう。
だけど仰るように日本だけで支えるにはあまりにも額が大き過ぎます。
03年~04年にかけて小泉内閣がやった前代未聞の介入でさえ35兆円に過ぎませんからね。
民主党が今後10年で日本の外貨準備金を半分にすると打ち出したのは
たぶんその動きを見越しての事でしょう。
さすがにそうなれば米国も日本にたかり放題と言う訳には行きませんから。
民主党の外貨準備金を減らしてその分を国民に再分配するやり方は非常にイイと思います。
対米黒字も半分以下に減らしたらいいんですよ。
外貨準備金や外為特会なんて日本が輸入する分+αだけあればいいんですから。
このまんま行けば米国に生き血を吸われてやせ細って行くだけですからね。
Re:
コメントトロロ | URL | 2008-10-15-Wed 04:05 [EDIT]
ななしさん

>これに関連してブルームバーグが日本に脅しを掛けてましたね。
協調利下げに応じなかった日本を叩いて、これからはアジアにおいて中国がリーダーになるだろう、日本は辺境の一地方として落ちぶれて行くだろうと
言う記事を書いていましたね。
おそらくは日本に米国債を買わせる為の脅しでしょう。

●一方でこんなニュースもあります。
《このほか、日本政府は先週末のG7会議に際し、日本の外貨準備を金融危機
の解消のための(対米?)救済金の一部として使いたいと申し出たりして、対
米従属維持のため、日本人の税金や預金を米国救済のために浪費しようとする
姿勢を強めた。しかし、米政府は日本の申し出を断った。その断り方が、また
隠れ多極主義的で興味深い。日本政府高官がワシントンのG7会議に赴き「日
本の金で米を救いたい」と申し出たとたん、米政府は、日本に相談せずに北朝
鮮をテロ支援国家リストから解除する挙に出た。日本側は、日本に相談なしに
挙行されたと、怒りの表明をした。米政府の奇行のおかげで、日本政府が国民
の金を米金融危機のどぶに投げ込んで浪費する事態は回避された。
http://www.ft.com/cms/s/0/90e15f8c-970d-11dd-8cc4-000077b07658.html
田中宇「田中宇の国際ニュース解説 2008年10月14日 http://tanakanews.com/mail/

功を焦った日本が早すぎる申し出をしてアメリカに舌打ちをされた図です。
渡辺美智男ばりのオッチョコチョイをやったわけです。
これが本当だとすれば政府の危機認識の甘さの表れです。
麻生さん自身が「日本の底力」を分かっていない。
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